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コンペに勝つ!コツ
楽曲コンペとは?
コンペティション
=競争、競う
楽曲コンペとは、特に音楽業界で行われているもので、新しくリリースする為の楽曲をレコード会社や音楽出版社などが、作家事務所や作詞作曲家などに幅広く公募をかけて、集まった楽曲の中からイメージと合致した楽曲を選出するコンペティションシステムです。
レコード会社や音楽出版社側から見た楽曲コンペって?
アーティストやアイドルが次にリリースする楽曲を制作する際に、以前はレコード会社専属の作家さんに直接依頼するのが主流でしたが、楽曲コンペという形式をとる事で幅広い楽曲を集める事ができ、またその中から選ぶ事も出来るというそんなメリットがあります。また欲しいイメージを細かく指示する事によって、よりターゲットを絞った楽曲を収集する事が出来ます。
作曲家側から見た楽曲コンペって?
新人や無名の作曲家でも、有名で大ベテランの作曲家と同じ土俵で勝負する事が出来る。実績のない作曲家ではなかなか個人で楽曲募集の案件を探す事は難しいが、作家事務所からコンペという形でチャンスをもらう事が出来ます。選ばれるには数多く集まるの楽曲の中から採用を勝ち取らなければなりませんが、今後の作曲家としての仕事を充実させるには必要な実績となります。
それでは、コンペを勝ち取る為にはどのようなコツがあるのでしょうか?
ただ漠然と曲を作り提出するだけでは、いくら良い曲を書いても採用される確立は低いままです。
ここで、コンペに勝つコツをいくつか挙げてみました。
コンペに勝つコツをご紹介します
【1】ガイドはシンセメロではなく、必ず肉声で
ガイドメロディはシンセメロ指定以外は、必ず肉声で入れましょう。いくら良いメロディを作ってもシンセなどの楽器では表現しきれないものがあります。男性の曲なら男性の声、女性の曲なら女性の声で、ガイドメロを入れるのが好ましいでしょう。もちろん声質が似ている仮歌を入れれば確立はさらにアップします。(中にはあえて楽曲の良さを聞き分ける為に女性の楽曲コンペに対して男性の仮歌指定という例外もありますが..)
【2】イントロからサビ終わりまで1分30秒でおさめる
コンペに参加した事のある作曲家さんは、ワンコーラスで曲頭からサビ終わりまで1分30秒で..とコンペシートなどで見た事があるかと思います。コンペに提出する楽曲はだいたいワンコーラスでOKですし、有名なアーティストのコンペだと300曲以上集まると言われています。なのでフルコーラス作っても最後まで聴いてくれる事はあまりないんですよね。1分30秒という長さもCMやTVドラマで曲を流す場合、イントロからサビ終わりまで80〜90秒くらいで収まるようにしたいと制作側は考えています。
【3】イントロはなるべく短く
どうしても曲作りをしていると、凝ってイントロを長くしてしまいがちですが、長いイントロはとても嫌がられます。曲を再生し4小節くらいで「さぁ、そろそろ歌がくるかな?ん?まだか..?」8小節くらいで「そろそろ..?まだ..か(イライラ)」ポチっ(←停止)なんて言うのはよくある話です。コンペ用の楽曲ならば長くても8小節まででしょう。採用された後、アレンジャーさんによってイントロが長くなったりする場合もありますが、コンペで大事なのはメロディを聴いてもらう事です。なので、イントロはできるだけ短くしましょう。
【4】おいしい部分はワンコーラスに全部入れる
この曲は2番のBメロにちょっと仕掛けがあって、3番の大サビが一番の聴き所なんです。なんて言われても、【2】でも書いたようにフルコーラス聴いてもらえる事はほとんどないと思っていた方が良いと思います。という事はワンコーラス内においしい部分を入れる必要があります。もちろんこの短い時間の中に詰め込みすぎるのもどうかと思いますので、バランスよく、ここの部分は絶対に聴いてもらいたい!と思う所を入れて、この部分は諦めようとか、潔い事も大切だと思います。
【5】イントロ、Aメロ、サビの出だしに気を配る
楽曲を審査している制作者側は、集まった何曲ものデモを連続で聴いているので、少しでも「この曲は見込みがないな..」と思った時点で次の曲へいってしまいます。再生ボタンを押して、まずはイントロの出だし、ここを聴いた瞬間クリアすれば次はAメロの出だし、ここも「お?」と思わせてクリアすれば、次はどんなサビがくるのか?、サビを早く聴きたいと思っています。なのでここでBメロがもたもたして長かったりすればサビ前で停止ボタンをポチ。
BメロのBはbridge(橋)の略と言われ、Aメロからサビへの橋渡し役という意味があります。なのでBメロはなるべく短く、イントロ、Aメロ、サビの出だしは特に気を使って曲作りするのが効果的ですね。
【6】バックの楽器はボーカルの邪魔にならない程度に
最近の楽曲コンペではメロディを作るだけではなかなか採用に至らないケースが多かったりします。一昔前までは、メロディは作曲家、歌詞は作詞家、アレンジはアレンジャーなど、やるべき役割がきちんと分かれておりましたが、制作費を抑えなければならない音楽業界の今日では、作曲家も最低限のアレンジが出来ないとやっていけない時代になりました。そのためコンペに提出する曲も多少のアレンジは必要不可欠となります。しかし、アレンジに凝り過ぎて楽器数を増やしたり、余計な音を詰め過ぎた結果、ボーカルが埋もれてしまってメロディがよく聴こえない、なんて事が良くあります。ただのアレンジではなく、ボーカルのメロディを生かすアレンジを心がけましょう。
【7】コンペシートを読み返して分析する
どんなに良い曲でもその時の採用者側のイメージとかけ離れていたら採用には至りません。逆に言えば、そんなに良い曲でなくても採用者の心を射止めればそれが採用になってしまうという事なんです。少し大袈裟ですが、それはもうその人の好みの問題でもありますよね。という事はコンペシートには採用される為のヒントがたくさん書かれているという事になります。どんな曲を欲しがっているのか?テンポはどのくらいが良いのか?実際に歌うアーティストはどういう人なのか?どんな声質なのか?得意なのはどんな音階のメロディなのか?キーの幅は?闇雲に浮かんだメロディを曲にするだけでなく、採用者が求めているものを分析する事が採用の近道だったりします。
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